お台場の巨大噴水と大腸菌の問題
お台場海浜公園に設置予定の巨大噴水について、近年大腸菌の問題が浮上しています。
この噴水は、東京都知事の小池百合子氏が推進しているプロジェクトの一環であり、その規模や美しさが注目されています。
しかし、環境や健康に対する懸念が高まっています。
大腸菌の基準を超える水質
環境省は水遊びに適した水質基準を設けていますが、今回の噴水に使用される水域では、大腸菌数が基準を最大で27倍も超えているという指摘があります。
具体的には、100ミリリットルあたりの大腸菌数が1000を超える水域は「不適切」と見なされ、水浴場としては使用できないとされています。
噴水がもたらす危険
この噴水が稼働することにより、150メートルの高さまで汚水を噴き上げるリスクがあるとされています。
周囲には散歩客や飲食店が多く、万が一汚水が散布された場合、多くの人々に健康被害を及ぼす可能性があります.
まとめ
このような状況を鑑みると、噴水の設置は単なる観光名所の提供にとどまらず、地域住民や訪問者の健康を守るための慎重な検討が必要です。今後の水質検査とプロジェクトの進捗に注目が集まります。
噴水が設置されるお台場海浜公園は、過去の東京五輪のトライアスロン会場でもあり、2021年に行われた競技の際に水質が問題視された経緯があります。
参加選手からは「トイレのような臭いがする」との声も上がっており、これが噴水計画に対する反対意見をさらに強めています.
具体的な大腸菌検出数については、都議会の調査によって、2023年度において各月測定を行った結果、5月には3200個、8月には27000個という驚異的な数値が確認されました。
また、環境省の基準を適用した場合、このような水を使用することは非常に危険であるとされています.
さらに、この噴水が使用するのは海水であり、塩分による建物への影響も懸念されています。周辺のテラス席を備えた飲食店や散歩を楽しむ人々にとっても、周りに撒かれる汚水は無視できない問題です.
したがって、最新の水質検査結果や行政の対応策に注視することが急務です。噴水が社会に与える影響について、地域の意見を集めながら改めて議論を深めていく必要があります。
お台場海浜公園に設置予定の巨大噴水はいつ実施予定
お台場海浜公園に設置される予定の巨大噴水「ODAIBAファウンテン(仮称)」は、2025年度末の完成を目指しています。
この噴水は、高さ150メートル、横幅250メートルという世界最大級の規模を持つ予定です。噴水の整備にかかる費用は約26.4億円と見込まれています。
完成後、この噴水はレインボーブリッジや東京タワーを背景にした華やかな噴水ショーが展開される予定です。
また、音楽やライトアップを取り入れた演出で、東京都内外にアピールする計画が進められています。
このプロジェクトは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて減少した来訪者数を回復させるため、臨海副都心の活性化の一環として位置づけられています。
さらに、年間約250万人の観光客増加が見込まれ、約98億円の経済波及効果も期待されているとされています
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