しし座流星群2024：11月のこの時期に絶対見逃せない観測ガイド

特徴

1. 活動時期
   しし座流星群は通常、11月6日から30日の間に活動し、特に11月17日頃に極大（活動のピーク）を迎えます。この期間中、流星がしし座付近の放射点から放射状に飛ぶように見えます。
2. 母彗星の影響
   母彗星のテンペル・タットル彗星が地球に接近する年（約33年ごと）には、特に多くの流星が観測される「流星嵐」となる可能性があります。例えば、1966年や1999年には、1時間あたり数千個もの流星が見られたこともありました。
3. 流星の特徴
   しし座流星群の流星は、速い速度（約71km/s）で大気に突入するため、明るく鮮やかなものが多いです。また、火球（特に明るい流星）を見ることもあります。
4. 観測条件
   観測には、月明かりや天候が重要な要素です。月が新月に近い時期で、雲がない澄んだ夜が理想的です。しし座は深夜から明け方にかけて高く昇るため、その時間帯が観測のベストタイムとされています。

2024年のしし座流星群の予測

今年（2024年）の極大は11月17日早朝頃と予測されています。ただし、流星群の活動は年によってばらつきがあり、1時間あたり10～15個程度の流星が見られる年もあれば、それ以上になる場合もあります。

しし座流星群の観測は特別な機材を必要とせず、肉眼で楽しむことができます。流星を見るには光害の少ない暗い場所に行き、空全体を広く眺めるようにすると良いでしょう。温かい服装でゆっくり楽しむのがおすすめです！

しし座流星群の観測方向

1. 放射点の位置
   しし座流星群の放射点（流星が飛び出してくるように見える点）は、しし座の領域にあります。しし座は、夜の後半（深夜から明け方）に東の空から昇り始め、時間とともに南東から南の空にかけて高く昇ります。
2. 観測のベストタイム
   • 放射点が地平線より高く昇るほど、流星が見える可能性が高まります。
   • 埼玉では、深夜0時頃から明け方4～5時にかけてが最も観測しやすい時間帯です。特に明け方近くになると、放射点が南の空の高い位置に達し、より多くの流星を見られる可能性があります。
3. 広い空を見るのがおすすめ
   流星は放射点から放射状に飛びますが、必ずしも放射点の近くでしか見られないわけではありません。放射点から離れた場所にも流星が流れるので、東から南の広い範囲を意識して観察するのが良いです。

埼玉県での観測ポイント

• 埼玉県は都市部が多く、光害（街灯や人工光）がある場所が多いですが、郊外や山間部など光害が少ない場所を選ぶと、観測しやすくなります。
• おすすめエリア
  1. 秩父地方（特に秩父ミューズパーク周辺や美の山公園）
  2. 嵐山町周辺の公園
  3. さいたま市郊外の荒川河川敷（周囲に光が少ないところ）

しし座（Leo）は、北斗七星やカシオペヤ座、おりおん座と比べると、次のような位置関係になります。これを参考にして夜空で見つけやすくなると思います！

星座との位置関係

1. カシオペヤ座から見ると
   • カシオペヤ座は北の空にありますが、しし座は東の空から昇ります。
   • 両者は空の反対側にあるため、しし座を観測する際はカシオペヤ座の位置を背にする形になります。
2. 北斗七星から見ると
   • 北斗七星は北の空の中間あたりに見えますが、しし座はその右下（東南東）方向に位置します。
   • 夜が深まるにつれて、北斗七星が北の高い位置に移動すると、しし座も東から南へ移動していきます。
3. おりおん座から見ると
   • おりおん座は冬の代表的な星座で、東南の空の低い位置から昇ります。
   • しし座はおりおん座よりも北東側に昇り始め、時間が経つと南の高い位置へ進みます。

しし座の特徴的な星の配置

しし座は「逆さに置いた三角形」と「カーブした鎌（しっぽ）」のような形をしています。以下の特徴的な星を探すと見つけやすいです：

• 明るい1等星の**レグルス（しし座α星）**を目印にする。
• 放射点は、しし座の「鎌」の部分（レグルスの近く）に位置します。

簡単な観測のコツ

• おりおん座を見つけた後、北東の空に視線を移すと、しし座を探しやすいです。
• まずは北斗七星やカシオペヤ座の位置を確認し、それらと反対方向（東や南東）を意識して見上げると良いでしょう。

しし座は明け方近くになると南の高い位置に昇るので、そこを見上げると流星群が放射状に広がる姿が観測しやすくなります！